
日商簿記の難易度とその難易度が高いと感じる人の原因。勉強が苦手な人からすると簿記というと何だか難しそうな気がするかもしれませんが、実際はそうではありません。日商簿記3級の難易度は高くはなく、誰でも合格できる試験です。
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日商簿記3級の合格率は約50%!半数以上が合格できる!
日商簿記3級の難易度を合格率からみることにします。日商簿記3級の合格率は約50%(日商簿記3級合格率)と、受験生の半数が合格する試験です。合格率50%というと、勉強が苦手な人からすると「ちょっと難しいかも」と思うかもしれませんが、この50%という数字にはトリックがあって、本当の合格率はもう少し高いのです。どういう事かというと、この受験生の中にはとりあえず申込みをした記念受験生が一定数含まれています。この記念受験生は合格レベルには無いけれど、「せっかく勉強したんだし、とりあえず試験は申込もうかな。もしかしたら奇跡が起きるかも!?」という受験生です。日商簿記3級受験生にはこの記念受験生の割合が1級2級に比べると多くて、これが合格率を下げる原因の一つになっています。
日商簿記3級の難易度は高くない!
日商簿記3級の試験内容から考えると、けっして難易度が高い試験ではなく、勉強をしっかりすれば誰でも合格できる試験です。私の経験上でいえば真面目にしっかり勉強した人は80%くらいは合格しているのではないでしょうか。日商簿記3級は、「必死に勉強したけど試験問題が難しくて解けなかった…」というような難しい試験ではなく、そこそこ真面目に勉強をしていれば合格できる試験です。
日商簿記3級の難易度が高いと感じる原因
そうはいっても日商簿記3級の難易度が高いという話を聞くと、実際に自分が受験するのに躊躇する人もいると思うので、なぜその受験生が日商簿記3級の難易度が高いと感じてしまったのか私なりに考えた原因を挙げると次の通りです。
- 勉強をしたりしなかったりする。
- 試験が近づくまで勉強する気分にならない。
- 試験傾向を無視した勉強をしている(独学受験生に多い)。
- 勉強量が足りていない。
勉強をしたりしなかったりする。
日商簿記に限らずどの資格試験でも同じですが、勉強というのは毎日コツコツすることが大切です。勉強が苦手…という人の中には、勉強をするものの毎日ではなく、「今日は勉強するけど明日明後日はしない」など不規則になっています。よほど記憶力が良い人は別にして、普通の人は一生懸命勉強したことも一度寝てしまうと忘れてしまいます。だから毎日勉強しないといけないのに、今日するけど明日明後日はしない…というような勉強をしていると、勉強効率が悪くなってしまいます。例えば、一日経つと30%忘れるとしたら、100勉強しても翌日には70になり、翌々日は49に、3日後には35しか残りません。3日後に本を読み直したときに覚えたことの65%も忘れていたらどうですか?やる気を失いませんか?その結果、「日商簿記の難易度は高い!」「日商簿記は難しい。」となるのです。
試験が近付くまで勉強する気分にならない。
試験が近付くまで勉強する気分にならないという気持ちはよくわかります。受験勉強というのは基本的に楽しいものではないですしね。ただ、私が思うのは「試験がどこまで近付いたら勉強する気分になるのか」ということです。「近づく」というのは曖昧で具体的な日数は人によって違いますが、いくら日商簿記の難易度が易しくても、やはり一定期間は勉強しなければ試験に合格できません。受験生の中には本当に試験直前(1週間前)まで全く勉強せずに、そこから必死に勉強する人がいますが、これらの人は日商簿記の難易度が高く感じると思います。
(天才は別ですが一般的な人であれば)日商簿記に限らず勉強というのは一日で覚えられる量には限界があります。たとえ限界まで覚えられたとしても一晩寝たら一定量忘れてしまいます。つまり、一日で覚えたものを翌日以降に繰り越せる量には限界があり、日商簿記の試験範囲をカバーするだけの日数が無ければ不合格のリスクを抱えて本試験にのぞまなければいけなくなります。
試験傾向を無視した勉強をしている。
日商簿記には試験傾向というものがあり、試験に効率的に合格するためにはこの試験傾向をふまえて勉強することが大切になります。大原やTACなどの受験予備校に通っている人は、試験傾向をふまえた授業になっているため問題ありませんが、独学受験生の人は注意が必要です。試験傾向を無視して勉強しても合格できるかもしれませんが、その分だけ余計に勉強しなければならず、その結果として「日商簿記の難易度は高い!」「日商簿記は難しい。」となってしまいます。日商簿記の試験傾向を掴む方法は「日商簿記の試験傾向を掴む方法」で書いているのでここでは省略しますが、独学受験の人は必ずまず試験傾向をつかんでから勉強を始めましょう。
勉強量が足りていない。
これは単純です。そもそも勉強量が足りていないから「日商簿記の難易度は高い!」「日商簿記は難しい。」となってしまいます。日商簿記3級の難易度は易しいとはいえ、一定量の勉強をしなければ合格できません。いくら効率的な勉強をしてもそもそもの勉強量が足りていなければ合格できません。日商簿記3級に必要になる勉強時間は「日商簿記に合格するための勉強時間と勉強期間」で書いています。